水道の水漏れは、放置すると水道代の増加や建物の深刻なダメージにつながるため、迅速な対処が必要です。ここでは、水漏れの主な原因と、状況に応じた適切な対処方法、そして専門業者に依頼した場合の修理費用の目安を、最新情報に基づいて詳しく解説します。
1. 水漏れの主な原因と対処方法
水漏れが発生する箇所によって、原因となる部品や対処方法が異なります。
1. 蛇口・混合栓からの水漏れ
キッチン、浴室、洗面所など、最も発生頻度が高い水漏れです。
- 主な原因
- パッキンやケレップ(コマパッキン)の劣化:内部のゴム部品が摩擦や経年により硬化・破損することで、隙間から水が漏れます。
- カートリッジの不良(シングルレバー混合栓の場合):レバーで水量・温度を調節するカートリッジ部品の寿命。
- 蛇口本体のひび割れや破損:寒波による凍結など、外部からのダメージ。
- 対処方法
- パ止水栓を閉める:必ず作業前に元栓や止水栓を閉めます。
- パッキン交換:ホームセンターなどで部品を購入し、自分で交換できる場合があります。(部品費用目安:数百円)
- 蛇口本体の交換:パッキン交換で直らない場合や、本体に破損がある場合は交換が必要です。(本体費用目安:5,000円~15,000円+工賃)
2. 給排水管からの水漏れ(目に見える部分)
キッチンや洗面台下の配管接続部など、見える範囲からの水漏れです。
- 主な原因
- ナットや接続部の緩み:振動や地震、長年の使用で接続部分が緩む。
- 配管の経年劣化:金属管のサビや、樹脂管のひび割れ。
- 対処方法
- 増し締め:緩んでいるナットをモンキーレンチなどで締め直します。締めすぎると破損の原因になるため注意が必要です。
- 応急処置:一時的に防水テープや自己融着テープで漏水箇所を覆い、専門業者の到着を待ちます。
- 業者による補修・交換:配管そのものに穴や亀裂がある場合は、配管の部分交換や補修が必要です。(修理費用目安:10,000円~30,000円)
3. トイレのタンク内や便器との接合部からの水漏れ
便器内に水が流れ続けたり、床が濡れたりする水漏れです。
- 主な原因
- タンク内部品の劣化:ボールタップ(給水量を調整する浮き球)やフロート弁(水を流すためのフタ)の劣化や不具合。
- パッキン・ゴムフロートの寿命:水が止まらない原因の多くはゴム部品の硬化です。
- 対処方法
- 部品交換:タンク内のボールタップやゴムフロートなど、劣化部品を交換します。(部品費用目安:2,000円~5,000円)
- 業者による修理:タンクの構造が複雑な場合や、便器と床の間からの水漏れの場合は、専門業者による点検・修理が必要です。(修理費用目安:10,000円~25,000円)
4. 壁・床下・地面からの水漏れ
場所が特定しにくい、最も深刻な水漏れです。水道代の急な増加で気づくこともあります。
- 主な原因
- 埋設配管の破損:経年劣化、地盤沈下、凍結による配管の破裂。
- 接続部の抜け:地下や壁内で配管の接続が外れている。
- 対処方法
- 緊急性の高い対応:すぐにメーター横や敷地内の元栓(止水栓)を閉めて、家中の水を止めます。
- 専門業者による調査:漏水箇所が隠れているため、専門の業者が音聴棒や専用機器で漏水箇所を特定し、壁や床を剥がして修理・交換を行います。(修理費用目安:30,000円~100,000円以上)
2. 水漏れ時の応急処置と修理費用の目安
水漏れに気づいたら、被害の拡大を防ぐため、迅速な行動が求められます。
応急処置のステップ
- 止水栓を閉める:水漏れ箇所に最も近い止水栓、または家全体の水道の元栓(メーターボックス内)を閉めます。これが最も重要な初期対応です。
- 水の受け皿を用意:水が飛び散る場所にバケツやタオルを置き、建材や家具への被害を防ぎます。
- 応急的な補修:配管からの軽度な漏れの場合、防水テープや補修材で一時的に水流を抑えます。
- 専門業者に連絡:応急処置が完了したら、速やかに水道指定業者に連絡し、修理を依頼します。
修理費用の目安(工賃込み)
| 修理内容 | 費用目安(工賃込み) | 備考 |
| パッキン交換(蛇口) | 5,000円~8,000円 | 出張費・基本料金を含むことが多いため、部品代より高くなります |
| 蛇口の本体交換 | 1万円~3万円 | 蛇口本体代+交換工賃 |
| トイレタンク部品交換 | 1万円~2万5,000円 | タンク内の分解・調整作業費用を含む |
| 配管補修(軽度・露出) | 1万5,000円~4万円 | 配管の一部切断・接続費用 |
| 配管交換(壁・床内) | 5万円~15万円以上 | 壁や床の解体・復旧(内装)費用が別途かかる場合がある |
| 給湯器関連の配管修理 | 1万5,000円~5万円 | 給湯器専門業者または水道業者が対応 |
- 注意点:上記費用は一般的な目安であり、業者の設定する基本料金(出張費)や夜間・休日の割増料金により変動します。必ず複数の業者から総額の見積もりを取得しましょう。
3. 修理を依頼する際の重要ポイント
水漏れ修理は緊急性が高いため、信頼できる業者を冷静に選ぶ必要があります。
- 自治体の「水道指定工事店」を選ぶ
- 給水装置や排水設備に関わる工事は、自治体の条例に基づいた「指定給水装置工事事業者」に依頼することが基本です。無許可の業者による工事は、後にトラブルになる可能性があります。
- 見積もりの詳細を確認する
- 「基本料金」「出張費」「部品代」「作業工賃」が明確に分かれているかを確認しましょう。「一律〇〇円」といった曖昧な料金表示の業者は避けるのが賢明です。
- 保険の適用を確認する
- 「火災保険」には、自宅の配管が破損したことによる水漏れ(給排水設備からの水濡れ)や、下の階への漏水被害を補償する特約がついている場合があります。修理を依頼する前に、保険会社に連絡して適用されるか確認しましょう。
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