宅配便の料金を少しでも安く抑えたいなら、発送前の「正確な計測と適切な梱包」が何よりも重要です。
「この荷物は60サイズ?それとも80サイズ?」と迷った結果、実際は一つ下のサイズで送れたのに、ムダに高い送料を払ってしまった経験はありませんか?
この記事では、送料節約に直結するサイズ・重量の正確な測り方と、荷物を安全に送るための梱包の基本テクニックを解説します。この基本をマスターすれば、もう料金計算で損をすることはありません。
1. 料金決定の基本ルール:なぜ正確な計測が必要か
宅配便の料金は、基本的に以下の2つの要素で決まります。
- 荷物のサイズ(3辺合計)
- 荷物の重量
多くの宅配サービス(ヤマト運輸、佐川急便、ゆうパック)は、サイズと重量のどちらか大きい方の料金が適用されます。
サイズを1ランク下げるだけで、料金が数百円変わることも少なくありません。そのため、わずか1cmの差が運賃の分かれ目となるため、正確な計測が不可欠なのです。
2. 宅配便の「サイズ」を正確に測る方法
宅配便でいうサイズとは、「縦・横・高さの3辺を合計した長さ」のことです。
2-1. 3辺合計の測り方
- 梱包を完了させる: まず、緩衝材も含め、すべての梱包を完了させます。計測するのは、梱包後の外寸です。
- 最も長い辺を測る: メジャーや定規を使い、荷物の縦、横、高さのうち、最も長い部分の長さを測ります。
- 合計を出す: 縦、横、高さの3つの長さを合計します。
- 境目を意識する: 例えば、合計が59.5cmだった場合、それは「60サイズ」の範囲内です。しかし、これが60.5cmになると「80サイズ」に上がってしまいます。定規を当てて、端数までしっかり確認しましょう。
【計測テクニック】
100円ショップやホームセンターで売っているL字型のプラスチック定規を使うと、角の計測が正確になり、フリマアプリ用の「厚さ測定定規」も便利です。
2-2. サービス別に見る「サイズの壁」
特に料金変動が大きい、厚さやサイズの上限に注意しましょう。
- 薄型/ポスト投函サービス:
- クリックポスト: 厚さ3cmまで
- ネコポス: 厚さ2.5cmまで(フリマアプリ利用時)
- レターパックライト: 厚さ3cmまで
- → 厚さが1mmオーバーしただけで、次の高額なサービスに切り替えなくてはなりません。
- 一般宅配便:
- 60サイズ:3辺合計60cmまで
- 80サイズ:3辺合計80cmまで
- → 60cmの「壁」を超えないよう、ダンボールの選び方や詰め方を工夫しましょう。
3. 「重量」を正確に測る方法と対策
重量も料金に直結しますが、特にゆうパックとヤマト運輸、佐川急便では、サイズに対する重量上限が異なります。
3-1. 正確な重量の測り方
- 家庭用キッチンスケール(1〜3kgまで): 小型軽量の荷物は、料理用のキッチンスケールで測るのが最も正確です。
- 吊り下げ式スケール(フック式): 数kg〜50kg程度まで測れる吊り下げ式のスケールは、大きな荷物の重量を測るのに非常に役立ちます。
3-2. 重量オーバー対策
- ゆうパックの特例: ゆうパックは、170サイズまで一律25kgまで送れます。他の2社と比較して重量上限が非常に緩いため、重い荷物(例:本や陶器など)を送る場合は最も有利になることが多いです。
- 重量を減らす工夫:
- 過剰な緩衝材を使わない(特に新聞紙はかさばり重くなりがちです)。
- 荷物自体が重い場合、サイズダウンよりも重量制限の緩いサービス(ゆうパックなど)を検討する。
4. 荷物を守る!梱包の基本テクニック
正確に測っても、梱包が不十分で破損してしまっては意味がありません。安全性を確保しつつ、サイズを抑えるための基本技術です。
4-1. サイズを最小限にするダンボール選び
- 荷物にフィット: 荷物とダンボールの隙間が少なければ、その分サイズを小さく抑えられます。荷物に対しギリギリのサイズの箱を選ぶのが基本です。
- 専用資材の活用: 宅急便コンパクトのように、専用の薄型箱を使うことで、割安料金が適用されるサービスを最大限利用しましょう。
4-2. 緩衝材の「詰めすぎ」に注意
- 隙間を埋める: 緩衝材の目的は、荷物が箱の中で動かないようにすることです。全体を厚く包むのではなく、箱の角や隙間を重点的に埋めることで、強度を保ちつつサイズを抑えます。
- おすすめの緩衝材:
- プチプチ(エアキャップ): 軽くて衝撃吸収性が高い。
- ミラーマット: 比較的薄く、サイズを抑えたい場合に最適。
- 紙の緩衝材: 新聞紙は重くなりがちなので、クラフト紙や専門の紙緩衝材を丸めて使うと軽くなります。
4-3. テープでの補強(計測後に重要)
- 十字貼り(クロス貼り): 荷物の底面や開口部を「王」の字や「H」の字のように貼ることで、強度が増します。
- テープの膨らみに注意: テープを重ねて貼ることで厚みが増し、計測時にわずかにサイズがオーバーすることがあります。角の部分の膨らみに注意し、計測前にきれいに貼り付けましょう。
5. 料金節約のための最終チェックリスト
| チェック項目 | 確認事項 |
| 梱包後外寸を正確に計測したか? | 縦、横、高さをメジャーで測り、合計がサイズ上限(例:60cm、80cm)をオーバーしていないか? |
| 重量を正確に計測したか? | スケールで測り、特にヤマト/佐川の2kg制限を超えていないか?(重い場合はゆうパック検討) |
| 隙間が残っていないか? | 緩衝材で荷物が中で動かないよう、しっかり固定されているか? |
| 信書が含まれていないか? | 請求書、挨拶文など法律で定められた信書を送る場合は日本郵便のサービスを選んでいるか? |
このチェックリストを活用し、最適な料金で、かつ安全に荷物を送りましょう。
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