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【決定版】自分でできる蛇口のパッキン交換手順:工具の選び方から解説

工事費用の目安
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水道の蛇口から水がポタポタと漏れる、ハンドルをしっかり閉めても水が止まらない。このような水漏れトラブルの多くは、蛇口内部にあるパッキンまたはケレップ(コマパッキン)の劣化が原因です。専門業者に依頼する前に、自分で交換すれば費用を大幅に抑えられます。

ここでは、最も一般的な単水栓(水またはお湯のどちらか一方が出る蛇口)を対象に、パッキン交換の全手順を、必要な工具の選び方から分かりやすく解説します。

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1. 準備:必要な工具と交換部品の選び方

作業を始める前に、必ず以下の工具と部品を揃えましょう。

必要な工具

工具名用途補足
モンキーレンチハンドル下のカバーナットや三角パッキンのナットを回す(必須)口径が広がる範囲が広いもの(30mm程度まで)が便利です。
マイナスドライバー蛇口のハンドル(取っ手)のネジを回すサイズが小さいものも用意しておくと便利です。
プライヤーまたはペンチ固着した部品を掴んだり、細かい作業に使用
雑巾・タオル漏れた水や部品の汚れを拭き取る複数枚用意し、蛇口の下にも敷いておきます。
歯ブラシやブラシ部品を取り出した後の蛇口内部の汚れ落とし

交換部品の選び方

蛇口の水漏れでは、主に以下の2種類のパッキンが関係します。

  1. 水栓上部のパッキン(三角パッキン)
    • 役割:ハンドルを回した時に、ハンドル下の「根元」から水が漏れるのを防ぐ。
    • 選び方:蛇口の規格(呼径:13mmまたは20mm)に合ったものを選びます。
  2. 水栓下部のパッキン(コマパッキン、ケレップ)
    • 役割:吐水口(水を出す先端)から水が漏れるのを防ぐ。
    • 選び方:これも蛇口の規格(呼径:13mmまたは20mm)に合ったものを選びます。
  • 購入時の注意点:パッキンはホームセンターの水道用品コーナーで「水栓補修用パッキンセット」として販売されていることが多いです。交換する蛇口の呼径(通常は13mm)を確認して購入しましょう。

2. 作業開始:パッキン交換のステップ

作業は必ず止水(水を止めること)をしてから行います。

ステップ1:止水(最も重要!)

  1. 水道の元栓(止水栓)を閉める
    • 戸建ての場合は水道メーターのそばにある元栓を閉めます。
    • 集合住宅の場合は、玄関横のパイプスペースや、流し台下の止水栓を閉めます。
  2. 水が完全に止まったか確認:蛇口を開けてみて、水が出ないことを確認します。

ステップ2:ハンドルを取り外す

  1. ハンドルの頭のキャップを外す:多くはマイナスドライバーでこじ開けられます。
  2. ネジを緩める:キャップの下にあるネジ(多くはマイナスネジ)をドライバーで緩め、ハンドルを取り外します。

ステップ3:コマパッキンの交換

このパッキンが吐水口からの水漏れの主な原因です。

  1. カバーナットを緩める:モンキーレンチを使って、ハンドルがついていた場所のすぐ下にある大きなナット(カバーナットまたはグランドナット)を反時計回りに回して外します。
  2. スピンドルを抜き取る:ナットを外すと、ハンドルと連動しているスピンドルという棒状の部品が上部に引き抜けます。
  3. コマパッキンの交換:抜き取ったスピンドルの先端にあるのがコマパッキン(ケレップ)です。新しいコマパッキンに交換します。

ステップ4:三角パッキンの交換

ハンドル根元からの水漏れを防ぐパッキンです。

  1. 三角パッキンのナットを緩める:スピンドルを抜き取った蛇口本体を見ると、三角パッキンを抑えている小さなナットがあります(蛇口の構造によりカバーナットと一体化している場合もあります)。これをモンキーレンチで緩めて外します。
  2. 古いパッキンを取り出す:古い三角パッキンを外します。古くて固着している場合はマイナスドライバーやピンセットで取り出します。
  3. 新しいパッキンを装着:新しい三角パッキンを取り付けます。

ステップ5:元に戻す

  1. 逆の手順で組み立てる:新しいパッキンを装着したスピンドルを蛇口本体に戻し、三角パッキンのナット、カバーナットをしっかり締めます。(締めすぎに注意し、水が漏れない程度で止めます。)
  2. ハンドルを取り付ける:ハンドルを元の位置に戻し、ネジとキャップを戻します。

ステップ6:通水・点検

  1. 止水栓をゆっくり開ける:閉めた水道の元栓(止水栓)をゆっくりと開けます。急に開けると水圧で配管を痛める可能性があります。
  2. 水漏れの確認:ハンドルを開け閉めし、吐水口ハンドルの根元から水漏れがないか確認します。漏れがなければ作業完了です。

3. 注意点とトラブルシューティング

  • ナットの締めすぎに注意:ナットを締めすぎると、パッキンや蛇口本体が破損する可能性があります。水が漏れない程度で締めるのを止めましょう。
  • 固着して回らない場合:古い蛇口の場合、ナットがサビなどで固着して回らないことがあります。無理に回さず、サビ取り剤(潤滑油)を少し吹き付けてから再度試すか、専門業者に依頼しましょう。
  • シングルレバー混合栓の場合:レバー式の蛇口はパッキンではなく「カートリッジ」と呼ばれる部品を交換する必要があります。構造が複雑なため、自信がなければ業者に依頼するのが無難です。

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