東京都が発表した最新の予算案には、これから新しい生活を考えようとしている方々への力強いメッセージが込められています。小池知事は令和8年を「結婚のきっかけをつくる1年」と位置づけ、お祝いムードを盛り上げるためのユニークな施策を打ち出しました。
なぜ「8888円」なのか?数字に込められた願い
今回のキャンペーンで最も注目されているのが、8888円相当のポイント還元です。この数字には、日本で古くから大切にされてきた「縁起」が関係しています。
- 末広がりの「八」: 漢数字の「八」は、下の方が広がる形から、未来の繁栄や幸せが末長く続くことを意味します。
- 永遠の「8」: 数字の「8」を横に倒すと「∞(インフィニティ=永遠)」になることから、カップルの固い結びつきを象徴しています。
都は、こうしたポジティブな意味を持つ「令和8年」を一つの節目にすることで、結婚を迷っている方々の背中を優しく押そうとしています。
キャンペーンの具体的な内容とメリット・デメリット
「結婚おうえんキャンペーン(TOKYO 八結び)」は、単にお金を配るだけの施策ではありません。その背景には、結婚のハードルを下げるための工夫が凝らされています。
〇 良いところ:結婚への一歩を軽やかに
- 挙式・フォト婚への還元: 都と連携する式場やスタジオを利用した約8,000組のカップルに対し、8888円相当のポイントが付与されます。
- 手続きのデジタル化: 独身証明書をマイナポータル経由でスマホから簡単に取得・提出できる仕組みが整います。
- 出会いのきっかけ作り: ボッチャなどのスポーツを通じた交流や、オリジナル婚姻届の作成など、楽しみながら活動できる場が提供されます。
△ 課題:本質的な解決を求める声も
一方で、この施策には慎重な意見もあります。
- 金額の影響力: 結婚式には大きな費用がかかるため、8888円という額がどれほど決断の決め手になるのかという点です。
- 対象の限定性: すでに結婚を決めている層への支援が中心で、経済的に厳しく、出会いの場すら探せない層への直接的なアプローチを強めるべきだという声もあります。
結論:2兆円超の「安心パッケージ」の入り口
今回の「8888円」は、実は東京都が投じる2.2兆円超の少子化対策(チルドレンファースト予算)への「招待状」のようなものです。
都は、結婚後の不妊治療支援、出産時の給付(赤ちゃんファースト)、0〜2歳児の第1子からの保育料無償化、そして高校授業料の実質無償化など、日本で最も手厚いと言われる支援体制を整えています。
このキャンペーンをきっかけに、結婚から子育てまで「東京なら安心して進んでいける」という全体像を知ってもらうことが、この「縁起物予算」の本当の狙いと言えるでしょう。
まとめ
- 令和8年を「結婚のきっかけの年」とし、都が公式にバックアップ。
- 縁起の良い数字にあわせた8888円相当のポイントが挙式カップルに贈られる。
- 独身証明書のオンライン取得など、手続き面でも利便性が大きく向上。
- メリットは機運醸成と手続きの簡略化、課題は直接的な経済支援としての規模。


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