眼鏡を新調した際、お店でしっかりフィッティングしたはずなのに、数日経つと「鼻のあたりが重い」「耳の後ろが痛い」と感じることがあります。また、ネット購入では試着ができないため、最初からサイズに戸惑うことも多いものです。
時間が経ってから出てきたズレや、ネット購入品の違和感を解消し、毎日を快適に過ごすための調整方法と判断基準を解説します。
1. なぜ「後から」サイズに違和感が出るのか
お店で購入した際にしっくりきていても、後から違和感が出るのには理由があります。
- 筋肉の疲労: 数時間かけ続けることで、特定の場所に負担が蓄積し、痛みとして現れます。
- むくみの影響: 朝と夕方では顔のむくみ具合が異なり、フレームの締め付け感が変わることがあります。
- ネジの馴染み: 新品のフレームは使い込むうちにヒンジ(つなぎ目)が馴染み、わずかに幅が広がることがあります。
こうした「数日後の違和感」は、ほんの少しの微調整で劇的に改善する場合がほとんどです。
2. 調整に必要な基本の道具
自分で微調整を行う際は、代用品ではなく専用の道具を使うことが、フレームを傷めないための鉄則です。
- 精密ドライバー(プラス・マイナス)
ネジの緩みはサイズの違和感に直結します。まずは各所のネジが適度に締まっているか確認しましょう。 - ヤットコ(眼鏡用ペンチ)
金属フレームの角度を変えるために使用します。家庭用のペンチはギザギザがついていてフレームを傷つけるため、先端が平らで滑らかな「平やっとこ」を選びましょう。ポイント: 傷防止のため、先端にマスキングテープを巻いて使うのがおすすめです。 - 家庭用ドライヤー または 温水
プラスチックフレームを温めて形を変えやすくするために使います。 - 柔らかい布・クリーナー
作業中の保護や、仕上げの清掃に使用します。
3. 素材別・失敗しない微調整のやり方
素材の特性を理解して、少しずつ形を整えていきましょう。
金属フレーム(メタルフレーム)
金属は少しずつ力を加えることで、曲げの調整がしやすい素材です。
- 方法: つなぎ目(フロントとテンプルの境目)をヤットコで挟み、ゆっくりと外側(広げる)または内側(狭める)に曲げます。
- 注意: 急激に曲げると金属疲労で折れることがあるため、数ミリ単位で動かしては「かけ心地」を確認してください。
プラスチックフレーム(セルフレーム)
そのままでは硬くて曲がりませんが、熱を加えることで柔軟性が生まれます。
- 方法: 調整したい箇所(テンプルの曲がり角など)をドライヤーの熱風(50〜60℃目安)で1分ほど温めます。柔らかくなったら、両手でゆっくりと形を整え、そのまま冷えるのを待ちます。
- 注意: レンズのコーティングは熱に非常に弱いです。レンズに熱風が当たらないよう、タオルなどでしっかり覆って作業しましょう。
4. 最終手段はプロの「フィッティング」
自分で調整しても「何かが違う」と感じる場合や、左右のバランスが崩れてしまった場合は、迷わず眼鏡店に相談しましょう。
- プロの技術: 顔の骨格(耳の高さの左右差や鼻のライン)をミリ単位で見極め、重心のバランスまで整えてくれます。
- 他店購入品の持ち込み: ネットで購入したものや、他店で買った眼鏡でも、多くの店舗が有料(あるいは無料)で調整に応じてくれます。
記事のまとめ
眼鏡のサイズは、使っていくうちに顔に馴染むこともあれば、逆に違和感が浮き彫りになることもあります。小さなズレなら、専用のドライバーやヤットコを使って自分で整えることが可能です。
しかし、無理をしてフレームを壊してしまっては元も子もありません。「少しずつ試す」ことを心がけ、難しいと感じたらプロの技術を頼りましょう。
自分で調整するなら持っておきたい!眼鏡ケアアイテム
自分で微調整に挑戦するなら、専用の道具があると安心です。傷をつけにくく、細かい作業に向いているアイテムを選びましょう。
1. ネジの緩みや幅の調整に「精密ドライバーセット」
眼鏡のヒンジ部分は非常に小さなネジが使われています。一般的なドライバーではサイズが合わず、ネジ山を潰してしまうことがあるため、眼鏡専用の精密なものを用意しましょう。
2. 金属フレームの角度調整に「眼鏡用ヤットコ」
金属製のつるや鼻パッドの足を曲げる際に重宝します。先端が樹脂製のものや、傷防止のカバーがついたものを選ぶと、大切なフレームを保護しながら作業ができます。
3. ズレ防止と高さ調整に「シリコン製鼻パッド」
幅の調整と合わせて使いたいのが、貼り付けるタイプの鼻パッドです。滑り止め効果があり、鼻が低い、まつ毛が当たるといった悩みを手軽に解消できます。
おすすめ記事
- 「お店での調整」と「自宅での調整」の違いとは?
- 眼鏡が耳の付け根で痛くなる原因と解消法
- 長く使うための正しい眼鏡の拭き方と保管術

コメント