白熱電球の交換はもうバッチリですね!ここからは、お部屋のメイン照明として活躍するLEDシーリングライトやLEDペンダントライトについて詳しく見ていきましょう。これらの照明器具は、単に部屋を明るくするだけでなく、空間のデザインや快適さに大きく影響します。

LEDシーリングライトとは?
LEDシーリングライトは、天井に直接取り付けるタイプの照明器具です。部屋全体を均一に明るく照らすことができ、薄型で圧迫感が少ないのが特徴です。リビングや寝室、和室など、様々な部屋で使われています。
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LEDペンダントライトとは?
LEDペンダントライトは、コードやチェーンで天井から吊り下げるタイプの照明器具です。デザイン性が高く、ダイニングテーブルの上やカウンターキッチンなど、特定の場所を照らしたり、空間のアクセントとして使われることが多いです。
LEDシーリングライト・ペンダントライト選びの重要ポイント
電球選びの経験を活かしつつ、器具としてのLED照明を選ぶ際の新たなポイントも把握しましょう。
1. 明るさの目安:ルーメン(lm)と畳数
LEDシーリングライトやペンダントライトを選ぶ際、最も重要なのが「明るさ」です。これはルーメン(lm)という単位で示され、部屋の広さ(畳数)に合わせて適切なルーメン値を選ぶ必要があります。
- ルーメン(lm): 照明器具が発する光の総量、つまり明るさそのものを表す単位です。数値が大きいほど明るくなります。
部屋の広さに合ったルーメン値の目安は以下の通りです。
部屋の広さ(畳) | 必要ルーメン(lm)の目安 |
---|---|
~4.5畳 | 2200lm~2700lm |
~6畳 | 2700lm~3700lm |
~8畳 | 3300lm~4300lm |
~10畳 | 3900lm~4900lm |
~12畳 | 4500lm~5500lm |
~14畳 | 5100lm~6100lm |
~16畳 | 5700lm~6700lm |
~18畳 | 6300lm~7300lm |
~20畳 | 6900lm~8100lm |
例:3800lmのLEDシーリングライト
もし3800lmのLEDシーリングライトを選ぶ場合、上記の表を見ると~10畳程度の部屋に適していることが分かります。ご自宅の部屋の広さに合わせて、最適なルーメン値を選びましょう。
2. 光の色:色温度(K)と演色性(Ra)
電球の項目でも解説しましたが、光の色は空間の印象を大きく左右します。LEDシーリングライトやペンダントライトでは、リモコンで色温度や明るさを調整できる多機能なものも多いです。
- 色温度(K:ケルビン): 光の色合いを表す単位です。数値が低いと暖かく(オレンジ色)、高いと涼しく(青白色)なります。
例:昼光色 6500Kは、青みがかった非常に白い光で、集中力を高めたい勉強部屋や作業スペース、文字をはっきり読みたい場所などに適しています。一方、リラックスしたいリビングや寝室には、温かみのある電球色(2700K~3000K)がおすすめです。 - 演色性(Ra:平均演色評価数): 光が当たった時の色の見え方を数値で表します。Ra100が太陽光の色再現性と同じです。
- 一般的にRa80以上が望ましいとされています。物の色を自然に見せたい場所や、メイクをする洗面所などでは、より高い演色性の照明を選ぶと良いでしょう。
3. その他の便利な機能
LEDシーリングライトやペンダントライトには、快適な生活をサポートする様々な機能が搭載されています。
- 調光機能: 明るさを細かく調整できる機能です。シーンに合わせて光の量を自在に変えられます。
- 調色機能: 光の色(色温度)を調整できる機能です。電球色から昼光色まで切り替えられるので、同じ部屋で様々な雰囲気作りが可能です。
- タイマー機能: 設定した時間で自動的に点灯・消灯する機能です。目覚まし代わりや防犯対策にも使えます。
- おやすみタイマー: 設定した時間が経つと自動で消灯する機能です。寝る前に便利です。
- スマートスピーカー連携: Google HomeやAmazon Alexaなどのスマートスピーカーと連携し、声で照明を操作できる機能です。
- 人感センサー: 人の動きを感知して自動で点灯・消灯する機能。廊下や玄関、トイレなどで便利です。
LEDシーリングライトの取り付けと注意点
多くのLEDシーリングライトは、天井に設置されている配線器具にカチッと差し込むだけで取り付けられます。しかし、いくつか注意すべき点があります。
1. 適用配線器具の種類を確認する
ご自宅の天井にどんな配線器具がついているかによって、取り付けられるシーリングライトの種類や、取り付けの可否が変わってきます。一般的に、以下の配線器具があれば、電気工事なしでLEDシーリングライトを取り付けられます。
- 角型引掛シーリング
- 丸型引掛シーリング
- 丸型フル引掛シーリング
- 引掛埋込ローゼット
- フル引掛ローゼット
これらの配線器具の形状は、それぞれ異なります。照明器具のパッケージや説明書に「対応する配線器具」が記載されているので、購入前に必ず自宅の天井についている器具の形状を確認しましょう。
2. 取り付けられないケースと天井の状態
以下のような天井の状態や配線器具の場合、シーリングライトが取り付けられない、または電気工事が必要になることがあります。
- 配線器具がない場合: 天井に照明用の配線器具がついていない場合は、電気工事店による取り付け工事が必要です。
- 天井が傾斜している、凹凸がある場合: シーリングライトは基本的に平らな天井に取り付けることを想定しています。傾斜天井や竿縁天井、格子天井、配線器具の周りに突出物がある天井には、安定して取り付けられないことがあります。
- 配線器具の破損や劣化: 古い配線器具にひび割れやガタつきがある場合は、無理に取り付けず、電気工事店に相談して交換してもらいましょう。
- 配線器具の「出しろ」が短い場合: 天井から飛び出している配線器具の高さが足りないと、特定のシーリングライトが取り付けられないことがあります。
- 照明器具の重さ: シーリングライトやペンダントライトにはそれぞれ耐荷重が定められています。特に重い照明器具を取り付ける場合は、配線器具の耐荷重も確認が必要です。一般的な引っ掛けシーリングは3~5kg程度、ローゼットタイプは10kg程度まで対応していることが多いですが、念のため確認しましょう。
3. 賃貸物件での注意点
賃貸物件にお住まいの場合、照明器具の交換にはいくつかの注意点があります。
- 管理会社や大家さんへの確認: 備え付けの照明器具は、物件の所有物である場合があります。勝手に交換せず、事前に管理会社や大家さんに交換しても良いか確認を取りましょう。
- 原状回復の義務: 賃貸物件では、退去時に「原状回復」の義務があります。そのため、交換した元の照明器具は大切に保管しておき、退去時には元の状態に戻せるように準備しておく必要があります。元の箱や緩衝材に入れて保管し、部品をなくさないように注意しましょう。
- 工事が必要な場合: 配線器具がない場所への設置や、天井に穴を開けるような工事が必要な場合は、必ず管理会社や大家さんの許可を得て、専門業者に依頼しましょう。無許可での工事は、トラブルの原因となります。
まとめ:あなたにぴったりのLED照明を見つけるために
LEDシーリングライトやペンダントライトは、お部屋の雰囲気や快適さを大きく左右する重要な要素です。
- まずは部屋の広さに合わせたルーメン値を選び、十分な明るさを確保しましょう。
- 次に、光の色(色温度)と演色性を考慮し、過ごしたい雰囲気や用途に合ったものを選んでください。
- 最後に、調光・調色機能やスマートスピーカー連携など、あなたのライフスタイルに合わせた便利な機能が搭載されているかを確認し、さらにご自宅の天井の配線器具が対応しているかを忘れずにチェックしましょう。
これらのポイントを押さえれば、きっとあなたのお部屋にぴったりのLED照明が見つかり、より快適で心地よい空間が実現できるはずです。
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