【動く！】ロリポップ！エコノミープランでWordPressを動かす唯一の方法と成功の鍵

はじめに：格安プランで始めるWordPress運用術
ロリポップ！エコノミーでWordPressが動く仕組み
必須！WordPressをSQLiteでインストールする成功手順
運用後に必ず直面する大きな制限事項
- 制限1：プラグインの機能不全と競合
- 制限2：画像アップロードのリソース不足
まとめ：エコノミープラン運用の是非
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はじめに：格安プランで始めるWordPress運用術

ロリポップ！のエコノミープランは、月額料金が非常に安く魅力的ですが、WordPressを動かすのに必要なMySQLデータベースが提供されていません。

しかし、「コストを抑えたい」という明確なニーズを持つあなたのために、非公式ながらWordPressを動作させるための「裏技」的な方法が存在します。それが、SQLiteデータベースを利用する方法です。

本記事では、エコノミープランでWordPressを動作させるための具体的なインストール手順と、最新環境で成功する具体的なファイル配置、そして運用時に必ず直面するプラグインや機能の制限を解説します。

ロリポップ！エコノミーでWordPressが動く仕組み

WordPressが標準で要求するデータベースはMySQLですが、GitHubなどで公開されているSQLiteのドロップインファイル（db.php）を利用することで、WordPressのデータ保存先をMySQLではなく、サーバー上のSQLiteファイルに切り替えることができます。

【重要】 従来のプラグイン形式では最新のPHPバージョンで動作しないことが多いため、GitHubで公開されているドロップインファイル（db.php）を使うのが、現在の成功の鍵です。

GitHub - aaemnnosttv/wp-sqlite-db: A single file drop-in for using a SQLite database with WordPress. Based on the original SQLite Integration plugin.

A single file drop-in for using a SQLite database with WordPress. Based on the original SQLite Integration plugin. - aae...

必須！WordPressをSQLiteでインストールする成功手順

このインストール作業は、通常のWordPress簡単インストールとは異なり、手動でのファイル配置が必要です。

1. 必要なファイルの準備

WordPress本体: 公式サイトから最新版のZIPファイルをダウンロード・解凍します。
SQLiteドロップインファイル: GitHubなどで公開されている db.phpファイル（例: aaemnnosttv/wp-sqlite-db）をダウンロードします。

ダウンロード

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2. ファイルの配置と設定（最重要：成功の鍵）

ダウンロードしたWordPressフォルダ（ルートフォルダ）内で作業を行い、FTPでサーバーにアップロードします。

db.phpの配置
- ダウンロードした「db.php」ファイルを、WordPressフォルダ内の「wp-content」フォルダ直下にコピーして配置します。
- 確認パス: /wp-content/db.php
wp-config.phpの作成とセキュリティ設定
- 「wp-config-sample.php」をコピーし、ファイル名を「wp-config.php」に変更します。

⚠️ WordPressのセキュリティキー設定（必須）

wp-config.php内の認証用ユニークキー（セキュリティキー）は、必ずランダムな文字列に設定し直してください。

【設定方法】 WordPress公式の[Secret Key Service (/secret-key/1.1/salt/)]などで8行のキーを自動生成し、wp-config.php内の該当箇所にコピーして入れ替えてください。MySQL接続情報は空欄のままで構いません。

WordPress.org API « WordPress Codex

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wp-config.php (wp-config-sample.php)

この8行キーを変更する

define( 'AUTH_KEY',         'put your unique phrase here' );
define( 'SECURE_AUTH_KEY',  'put your unique phrase here' );
define( 'LOGGED_IN_KEY',    'put your unique phrase here' );
define( 'NONCE_KEY',        'put your unique phrase here' );
define( 'AUTH_SALT',        'put your unique phrase here' );
define( 'SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here' );
define( 'LOGGED_IN_SALT',   'put your unique phrase here' );
define( 'NONCE_SALT',       'put your unique phrase here' );

プラグイン本体の配置 (推奨)
- SQLiteプラグインのフォルダ全体を、「wp-content/plugins/」フォルダ直下にコピーして配置します。

3. サーバーへのアップロードと初期設定

FTPソフトを使用し、設定済みのWordPressの全ファイルをサーバーにアップロードします。
ブラウザでサイトURLにアクセスすると、「サイトのタイトル」などを入力する初期設定画面が表示され、インストールが完了します。

運用後に必ず直面する大きな制限事項

SQLite環境は、サーバーのリソース不足やファイルベースのデータベースの制約から、特定のプラグインや機能が正しく動作しないという大きな制限があります。

制限1：プラグインの機能不全と競合

データベースに複雑な書き込みや操作を行うプラグインは、SQLite環境でエラーを起こす可能性が高くなります。

事例	影響	対策
SEO対策プラグイン	記事投稿時にタイトルがNULLになるなど、データ保存に失敗する。	有効化するプラグインを厳選し、一つずつ動作確認を行う。代替プラグインを探す。
アクセス解析プラグイン	データベースへの複雑なログ記録や集計処理が重くなり、サイトが遅延・停止する。	Google Analyticsのトラッキングコードを直接テーマファイルに記述するなど、データベースを介さない方法を選ぶ。
ヘッダコードの記述	テーマファイルの編集機能や特定のプラグインを使ったヘッダコードの追加が、正しく反映されない場合がある。	FTPを使い、テーマフォルダ内の`header.php`に直接コードを記述する。

制限2：画像アップロードのリソース不足

ファイルベースのSQLite環境では、画像のリサイズや処理がPHPの負荷となりやすく、エラーが発生します。

事例	影響	対策
画像アップロード	「サーバーが画像を処理できません」というエラーが発生し、メディアライブラリに登録できない。	FTPで画像を直接`/wp-content/uploads/年/月/`フォルダにアップロード後、「Add From Server」などのプラグインでメディアライブラリに認識させる。