WordPressでブログやWebサイトを運営する際、「トップページに何を表示するか」は、訪問者の第一印象を決める非常に重要な設定です。この設定一つで、サイトの目的や使いやすさが大きく変わると言っても過言ではありません。
この記事では、ご自身のサイト運営スタイルに合わせて最適なトップページを設定できるよう、WordPressの基本機能から、一歩踏み込んだカスタマイズ方法まで、わかりやすく解説します。
1. 最も手軽な基本設定:最新記事一覧をトップページに表示する
まず、WordPressをインストールした初期状態と同じ、最もシンプルで一般的な設定方法です。ブログ形式のサイトであれば、この方法が最適で、導入も非常に簡単です。
設定のメリットと活用例
- メリット: サイトを立ち上げてすぐに最新コンテンツを訪問者に見せることができます。頻繁に記事を更新する「速報性」や「情報鮮度」を重視するサイトに向いています。
- 活用例: 個人ブログ、ニュースサイト、専門性の高い情報サイトなど。
迷わずできる手順
- WordPress管理画面にログインします。
- 左メニューの 設定 > 表示設定 をクリックします。
- 「ホームページの表示」セクションで、「最新の投稿」を選択します。
- 「1ページに表示する最大投稿数」を任意の値に設定し(例:10件)、最後に画面下部の「変更を保存」をクリックして完了です。
【オリジナリティポイント】 この「最大投稿数」の設定は意外と重要です。表示件数が多すぎるとページの読み込みが遅くなり、逆に少なすぎるとサイトのコンテンツ量が伝わりにくくなります。
あなたのサイトの更新頻度やデザインに合わせて、訪問者が「ちょうど良い」と感じる数を見極めましょう。
2. サイトの「顔」を作る:固定ページをトップページに設定する方法
多くの企業サイトや、特定のサービスを紹介するWebサイトでは、トップページに「固定ページ」を設定し、デザインや構成を自由にカスタムする方法が一般的です。
この設定をすることで、トップページは「記事の一覧」ではなく、「サイト全体の玄関口」としての役割を果たします。
設定のメリットと活用例
- メリット: トップページでサイトの目的、強み、主要コンテンツへの導線を明確に示せます。デザインの自由度が高く、ブランディングやコンバージョン(資料請求、商品購入など)を意識した作りが可能です。
- 活用例: 企業サイト、ポートフォリオサイト、ECサイト、ランディングページ(LP)型ブログなど。
ステップ別設定手順
ステップ1:必要な固定ページを2つ作成
まず、WordPressの左メニューから「固定ページ > 新規追加」に進み、以下の2つの固定ページを作成します。
- ホームページ用固定ページ(例:「トップページ」):ここにカスタムデザインやメインメッセージを記述します。
- 投稿一覧用固定ページ(例:「ブログ」または「お知らせ」):このページが、すべての記事が一覧で表示される場所になります。内容は空で構いません。
ステップ2:表示設定でページを割り当てる
- 設定 > 表示設定 に移動します。
- 「ホームページの表示」を 「固定ページ」 に変更します。
- 「ホームページ」には、ステップ1で作成した「トップページ」を選択します。
- 「投稿ページ」には、ステップ1で作成した「ブログ」を選択し、設定を保存します。
【感想文風ポイント】 私自身、この固定ページ設定にしたとき、「ブログとしての日記感」から「きちんとしたウェブサイト感」に変わり、サイトへの愛着がぐっと増しました。
デザインにこだわりたい、ブログを育てて将来的にビジネスに繋げたいと考えている方には、ぜひ挑戦していただきたい設定です。
応用:トップページに最新記事ブロックを表示する
「トップページはカスタムしたいけれど、最新記事も少し見せたい」という場合、固定ページ編集画面で「最新の投稿」ブロックや、利用中のテーマやプラグインが提供する投稿一覧表示機能(ショートコードやカスタムブロック)を使うことで、最新の記事リストを好きな場所に配置できます。
3. 開発者向け:テーマファイルを直接編集する方法(WordPressループ)
より高度で柔軟なトップページを作成したい場合、WordPressのテーマファイル(主にfront-page.phpやindex.php)を直接編集し、WordPressループと呼ばれるPHPコードを利用して投稿を動的に表示する方法があります。
この方法は、特定のカテゴリーの記事だけを表示する、記事を特定のレイアウトで表示するなど、デザインを徹底的に作り込む際に必要になりますが、テーマのバックアップと子テーマの利用を強くおすすめします。
WordPressループの役割
WordPressループは、データベースから投稿データを取得し、それを一つずつHTMLとして出力するための仕組みです。
PHP
<?php if ( have_posts() ) : ?>
<?php while ( have_posts() ) : the_post(); ?>
<article id="post-<?php the_ID(); ?>" <?php post_class(); ?>>
<h2><a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title(); ?></a></h2>
<div class="entry-content">
<?php the_excerpt(); ?>
</div>
</article>
<?php endwhile; ?>
<?php else : ?>
<p>投稿が見つかりませんでした。</p>
<?php endif; ?>
have_posts():表示すべき記事があるかどうかをチェック。the_post():次の記事データを読み込みます。the_permalink()/the_title()/the_excerpt():それぞれ記事のURL、タイトル、抜粋を出力するテンプレートタグです。
応用:プラグインを活用してコード不要で実現
PHPコードの編集に抵抗がある方は、ElementorやWP Show Postsのようなプラグインを活用することで、投稿一覧の表示をより手軽に、デザイン性の高い形で実現できます。
特にページビルダーは、ドラッグ&ドロップで複雑なレイアウトを可能にするため、Webデザイナーではない方にとって強力な味方になります。
まとめ:あなたのサイトに最適な設定は?
| 設定方法 | おすすめのサイト | メリット (読んで得する情報) |
| 1. 最新の投稿 | 更新頻度が高いブログ、情報サイト | 設定が最も簡単で、記事を公開すればすぐにトップページに反映される。 |
| 2. 固定ページ | 企業サイト、サービス紹介、ポートフォリオ | トップページでサイトの価値を明確に伝えられる。SEOやブランディングに強い。 |
| 3. テーマ編集 | カスタムデザインに徹底的にこだわるサイト | 表示内容やレイアウトの自由度が最も高い。細部にわたり最適化が可能。 |
ご自身のサイトの「目的」と「訪問者にまず何を伝えたいか」を明確にして、最適なトップページ設定を選びましょう。
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