はじめに
マイナンバーカードの有効期限が近づくと、各自治体から送付される「有効期限通知書」が届きます。これは、更新手続きが必要ですよ、というお知らせです。
高齢者の方も基本的な手続きの流れは他の世代と同じですが、スマートフォン操作に慣れていない方や、必要な証明書の準備に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。多くの場合、窓口でのサポートや、ご家族など信頼できる方による代理申請も利用できます。
このブログ記事では、高齢者の方が安心してマイナンバーカードを更新できるよう、必要な書類とサポートのポイントを詳しくご紹介します。
マイナンバーカード更新手続き、いつからできる?
マイナンバーカードの更新は、有効期限の3ヶ月前から行うことができます。有効期限通知書が届いたら、早めに内容を確認し、余裕をもって手続きを進めることをお勧めします。
例えば、有効期限が10月31日の場合は、7月31日から更新手続きが可能です。
更新手続きに必要な基本書類
高齢者向けの場合、以下の書類が一般的に必要となります。
- 有効期限通知書
この通知書には、更新申請用のQRコードや申請書IDが記載されています。オンライン申請や郵送申請で必要になる大切な書類です。 - 現在お使いのマイナンバーカード
有効期限内のカードは、本人確認と更新手続きの対象となります。ICチップの書き換えなどが必要になるため、必ず持参または返送が必要です。 - 本人確認書類
高齢者の方の場合、運転免許証をお持ちでないケースも多いため、以下のような顔写真付きの公的証明書が有効です。- マイナンバーカード(すでに本人確認書類としての役割を果たしています)
- 運転経歴証明書
- パスポート
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)
- 健康保険証、介護保険証、年金手帳、医療受給者証など(顔写真がない書類は、種類によって2点必要となる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせください。)
※自治体によって、本人確認書類として認められる書類や組み合わせは異なります。事前にお住まいの市区町村の公式ウェブサイトで確認するか、電話で問い合わせておくことを強くお勧めします。
高齢者ならではの安心サポートと注意点
- オンライン申請が難しい場合でも大丈夫!
スマートフォンやパソコンでのオンライン申請に不慣れな場合は、無理をする必要はありません。郵送での申請や、直接市区町村の窓口での申請を選択できます。窓口では、職員が申請書の記入方法や必要書類の確認など、きめ細やかなサポートを提供してくれます。 - ご家族などによる代理人申請も可能
体調がすぐれない、あるいは外出が困難な場合など、本人が来庁できない場合は、ご家族や信頼できる方による代理申請が可能です。
この場合、本人の本人確認書類に加えて、「委任状」や代理人の方の「身分証明書」などの追加書類が必要となります。委任状の書式は、各自治体のウェブサイトからダウンロードできることが多いので、事前に確認しておきましょう。 - 証明写真の撮影もサポートが受けられるかも?
更新申請には、新しい顔写真が必要になります。証明写真機での撮影が基本ですが、「操作が分からない」「うまく撮れるか不安」といった場合は、事前に自治体窓口に相談してみましょう。
窓口によっては、顔写真の撮影スペースを設けていたり、簡単な撮影補助を行っている場合があります。また、ご家族に手伝ってもらうのも良いでしょう。 - ICチップの暗証番号を忘れてしまったら?
マイナンバーカードには、住民票コードや電子証明書などの情報が記録されたICチップが搭載されており、利用時に暗証番号の入力が必要になります。
もし暗証番号を忘れてしまっても、市区町村の窓口で再設定が可能です。ただし、本人による手続きが必要です。
更新手続きの流れ(受取まで)
- 有効期限通知書の確認
自宅に届いた有効期限通知書に記載されている申請書IDやQRコードを確認します。 - 申請方法の選択
オンライン(パソコン・スマホ)、郵送、窓口の中から、ご自身に合った方法を選んで申請します。高齢者の方には、郵送や窓口での申請がお勧めです。 - 交付通知書の受取
申請後、およそ1ヶ月~1ヶ月半で、市区町村から「交付通知書(はがき)」が届きます。このはがきは、新しいマイナンバーカードを受け取る際に必要になりますので、大切に保管してください。 - 新しいマイナンバーカードの受取
交付通知書に記載されている期間内に、通知書と本人確認書類、現在お使いのマイナンバーカード(返納が必要です)を持参して、指定された窓口へ受け取りに行きます。
代理人の方が受け取る場合は、さらに委任状や代理人の本人確認書類などが必要になります。
マイナンバーカードは生活を豊かにするツール
マイナンバーカードは、単なる身分証明書ではありません。
健康保険証としての利用(マイナ保険証)や、コンビニエンスストアでの住民票の取得、お薬手帳の代わりなど、様々な場面で活用が進んでいます。更新手続きを済ませておくことで、これらの便利なサービスを継続して利用できます。
特に、医療機関での情報連携は、高齢者の方の健康管理に役立つメリットが大きいでしょう。
まとめ
高齢者の方も、必要な書類(有効期限通知書、現在お使いのマイナンバーカード、本人確認書類)を準備し、手続きの流れを確認することで、安心してマイナンバーカードの更新が進められます。
操作や書類の準備に不安がある場合は、最寄りの市区町村窓口や福祉担当窓口、または代理人による手続きの活用をぜひ検討してください。
また、更新手続きを済ませることで、マイナ保険証としての利用など、カードの持つ様々なメリットを享受できます。
コメント