「マイナンバーカードの有効期限が切れてしまった…どうすればいい？」
そう不安に思っている方もご安心ください。マイナンバーカードは、たとえ有効期限が過ぎてしまっても、問題なく更新手続きが可能です。
この記事では、マイナンバーカードの更新手続きについて、特に「有効期限切れの場合」に焦点を当てて、必要な書類から具体的な申請手順、そして知っておきたい注意点までを網羅的に解説します。この記事で手続きの流れを把握し、あなたのマイナンバーカード更新をスムーズに進めましょう。
1．マイナンバーカードの更新とは？基本の仕組みを理解する
マイナンバーカードには、以下の2種類の有効期限が設定されています。
| 項目 | 対象者 | 有効期限 |
| カード本体 | 18歳以上 | 発行日から10回目の誕生日まで |
| カード本体 | 18歳未満 | 発行日から5回目の誕生日まで |
| 電子証明書 | 全員（※） | 発行日から5回目の誕生日まで |
※電子証明書とは、確定申告（e-Tax）やマイナポータルログインなどに使う機能で、原則としてカード本体の有効期限に関わらず5年で期限が来ます。
更新通知はいつ届く？
カード本体の有効期限が近づくと、地方公共団体情報システム機構（J-LIS）から「有効期限通知書」が送付されます。通常、有効期限の2～3か月前を目安に届きますので、郵便物の確認を忘れないようにしましょう。
注意点：
電子証明書のみの期限が切れる場合、この通知書は届かないことがあります。その場合は、市区町村の窓口で電子証明書の更新手続きを行います。請に必要なQRコードや申請書IDが記載されているため、失くさないように大切に保管してください。
有効期限通知書はとても重要です！ 更新申請に必要なQRコードや申請書IDが記載されているため、失くさないように大切に保管してください。
2．「期限切れ」でも慌てない！更新手続きは可能です
もし「うっかりカード本体の期限が切れてしまった！」という場合でも、焦る必要はありません。マイナンバーカードは有効期限が過ぎた後でも、無料で更新手続きが可能です。
ただし早めの更新を推奨する理由
期限が切れたカードは、コンビニでの住民票取得や確定申告時の電子申請など、本人確認書類としての利用や各種行政サービスに支障が出ます。
「本人確認書類が使えない」「必要な証明書が取れない」といった事態を避けるため、気がついたらできるだけ早く申請手続きを進めることを強くおすすめします。
3．更新手続きに必要なものリスト（申請時と交付時）
マイナンバーカードの更新手続きは、「申請」と「交付（受け取り）」の2段階で構成され、それぞれで必要な書類が異なります。
申請時に必要なもの
更新申請の方法によって異なりますが、以下のものが基本となります。
- 有効期限通知書:
- J-LISから郵送されてくる、更新申請用のQRコードまたは申請書IDが記載された書類です。
- 紛失した場合は、お住まいの市区町村の窓口で再発行するか、新しい申請書を請求できます。
- 顔写真:
- 縦4.5cm×横3.5cmのサイズで、6ヶ月以内に撮影したものが必要です。
- オンライン申請の場合は、スマートフォンなどで撮影したデータを利用できます。
- 規定外の写真は不受理となるため、背景、ピント、表情の規定を必ず確認しましょう。
- 現在お持ちのマイナンバーカード（写真付き）:
- 有効期限が切れていても、更新申請に使います。
交付（受け取り）時に必要なもの
新しいカードを受け取る際は、必ずお住まいの市区町村の窓口へ出向く必要があります。
- 交付通知書（はがき）:
- 新しいカードの準備ができたことを知らせる通知書です。窓口への持参が必須です。
- 現在お持ちのマイナンバーカード（期限切れでも可）:
- 地方自治体情報システム機構（J-LIS）へ返納するため、窓口で回収されます。
- 本人確認書類（次のいずれか）:
- 申請時に提示したものと合わせて、自治体指定の組み合わせを用意します。（例：運転免許証などのA書類1点、または健康保険証などのB書類2点）
【重要】電子証明書の更新について
- カード本体の有効期限とは別に電子証明書（5年）の有効期限が切れている場合、更新は窓口での手続きが必要です。この場合、新しいカードを受け取る際に同時に手続きを行うのが最も効率的です。
4．スムーズな更新手続きのための3つの申請方法
更新申請は、期限内の新規申請と同様に、主に3つの方法から選べます。
1．オンライン申請（推奨）
- 方法: スマートフォン、またはパソコンとICカードリーダーを利用します。
- 手順:
- 有効期限通知書に記載されたQRコードを読み取るか、申請書IDをウェブサイトに入力します。
- 画面の指示に従い、顔写真データなどをアップロードして送信します。
- メリット: 24時間いつでも申請可能で、写真もデータで用意できます。
2．郵送申請
- 方法: 郵送された有効期限通知書に付属の申請書を利用します。
- 手順:
- 申請書に必要事項を記入し、顔写真を貼り付けます。
- 同封の返信用封筒に入れて郵送します。
- メリット: インターネット環境がない方も手軽に申請できます。
3．証明写真機からの申請
- 方法: 対応している街中の証明写真機を利用します。
- 手順:
- 証明写真機にマイナンバーカードの申請メニューがあるか確認します。
- 画面の案内に従って、申請書IDを入力し、写真を撮影・送信します。
- メリット: 写真撮影と申請が一度に完了します。
5．更新手続きで失敗しないための重要ポイント
手続きを円滑に進めるために、特に注意すべき点を再確認しましょう。
- 写真の規定厳守は最重要！:
- マイナンバーカードの写真は非常に厳格な規定があります（背景無地、無帽、正面、6ヶ月以内など）。規定を満たさない写真で申請すると、必ず再提出を求められ、交付が大幅に遅れます。
- 代理人による手続きは制限が多い:
- 新しいマイナンバーカードの受け取りは、原則として本人の来庁が必須です。仕事や病気など、やむを得ない理由がある場合のみ代理交付が認められますが、必要な委任状や書類が格段に増えるため、極力本人が窓口へ出向きましょう。
- 自治体ごとの「独自ルール」に要注意！:
- 申請自体は国の制度ですが、交付窓口の場所、受付時間、交付時の本人確認書類の組み合わせなどは、市区町村によって細かな違いがあります。必ずお住まいの自治体の公式サイトで最新情報を確認するか、不明な点は直接問い合わせるようにしましょう。
マイナンバーカードを更新することで、行政サービスの手続きを効率的に利用できるようになります。期限切れを理由にサービスが受けられなくなる前に、このガイドを参考に速やかに手続きを完了させましょう。
更新手続きを効率化する便利グッズ
マイナンバーカードの更新申請は、オンラインで行うのが最もスピーディです。自宅のパソコンから申請する場合、ICカードリーダーがあると便利です。
【おすすめ】申請用写真撮影にも使える高画質Webカメラ
自宅で証明写真を撮影する際に、規定を満たす高画質な写真を用意するのに役立ちます。オンライン申請の写真を撮る手間を省き、スマホのカメラよりも安定した環境で撮影できます。
【おすすめ】ICカードリーダー（確定申告にも必須）
更新後に電子証明書を利用して確定申告（e-Tax）やマイナポータルを利用するために欠かせません。この機会に手に入れておくと、今後の手続きが非常にスムーズになります。
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