はじめに
マイナンバーカードは、発行時の年齢に応じて有効期間が設定されており、18歳未満の方の場合は発行日から5回目の誕生日までとなります。
更新手続きは、有効期限の2~3か月前を目途に各自治体から送付される有効期限通知書に基づいて行われます。未成年の方の更新手続きでは、本人確認だけでなく保護者の同伴や保護者の本人確認書類が求められるため、事前の準備が重要です。
更新手続きに必要な基本書類
1. 有効期限通知書
各自治体から郵送される通知書で、更新申請用のQRコードまたは申請書IDが記載されています。
2. 現在のマイナンバーカード
更新対象となる既存のマイナンバーカード。18歳未満の場合、カード裏面に記載される有効期限が発行日から5回目の誕生日となります。
3. 本人確認書類(18歳未満の本人用)
多くの場合、マイナンバーカード自体が本人確認書類として機能しますが、顔写真付きの公的証明書がない場合は、健康保険証、医療受給者証、母子手帳、学生証などを組み合わせて提示を求められることがあります。事前に自治体のウェブサイトなどで確認しましょう。
4. 法定代理人(保護者)の本人確認書類
18歳未満の方の更新手続きでは、必ず法定代理人(原則として親権者)の同伴が必要です。法定代理人の運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど、顔写真付きの公的証明書が一般的に必要です。
5. 代理権の確認書類(法定代理人であることが確認できる書類)
戸籍謄本、住民票など、未成年者と法定代理人の関係が確認できる書類が必要となる場合があります。本籍地が同じ、または住民票で同一世帯であることが確認できる場合は不要なこともありますが、念のため準備しておくとスムーズです。
事前に自治体へ確認することをおすすめします。
6. 署名用電子証明書・利用者証明用電子証明書の暗証番号
更新時に電子証明書の再発行も行うため、現在のカードに設定している暗証番号(パスワード)が必要です。忘れてしまった場合は、窓口で再設定できます。
【例】更新手続きの具体例:Aさんの場合
Aさんは現在10歳で、マイナンバーカードの有効期限が今年の9月15日です。有効期限の約2ヶ月前である7月上旬に、自宅に「マイナンバーカード有効期限通知書」が郵送されてきました。
Aさんの保護者であるお母さんは、通知書を受け取り、以下の準備を進めました。
1. 有効期限通知書の確認
通知書に記載されている申請書ID(またはQRコード)と、更新手続きの案内を読み込みました。
2. 現在のマイナンバーカード
Aさんの現在のマイナンバーカードを手元に用意しました。カード裏面には、有効期限がAさんの5回目の誕生日(10歳の誕生日)の日付が記載されています。
3. 本人確認書類(Aさん本人用)
Aさんの顔写真付きの公的証明書はないため、健康保険証と医療受給者証、そして学生証(写真付き)の3点を用意しました。念のため、事前に市の窓口に問い合わせて、これで十分か確認済みです。
4. 法定代理人(お母さん)の本人確認書類
お母さんの運転免許証を準備しました。
5. 代理権の確認書類
お母さんとAさんは同じ住民票に記載されており、同一世帯であることが確認できるため、戸籍謄本の提出は不要でした。これも事前に市の窓口で確認済みです。
6. 暗証番号の確認
Aさんのカードに設定されている署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書の暗証番号を、お母さんと一緒に確認しました。
手続き当日:
お母さんはAさんと一緒に市の窓口へ出向き、上記の書類を提出しました。窓口で書類の確認とAさんの本人確認が行われ、新しいマイナンバーカードの申請手続きが完了しました。新しいカードは、後日郵送で届く予定です。
18歳以上(成人)と異なる点
- 有効期間の違い:
18歳未満の方は発行日から5回目の誕生日までが有効期間となるため、更新のタイミングが異なります。成人(18歳以上)は発行日から10回目の誕生日までです。 - 法定代理人の同伴:
18歳未満の場合、本人だけでなく法定代理人が窓口に同伴し、法定代理人の本人確認書類と代理権の確認書類の提出が必須となります。 - 代理申請の場合:
18歳未満の方の更新手続きにおいて、法定代理人が本人に代わって申請する場合でも、原則として本人の同伴が推奨されます。本人の同伴が難しい場合は、各自治体によって必要な書類が異なるため、必ず事前に問い合わせが必要です。
まとめ
18歳未満の方のマイナンバーカード更新手続きは、基本的な必要書類は大人と同様ですが、有効期間や法定代理人の関与が求められる点が異なります。お手元に届いた有効期限通知書と更新前のカード、本人確認書類(18歳未満の本人および法定代理人のもの)、そして代理権の確認書類をしっかりとご用意の上、各自治体の窓口で手続きを進めてください。
なお、自治体によっては必要書類や手続き方法に若干の違いがあるため、必ず事前に公式サイトやお住まいの市区町村窓口で最新の情報をご確認ください。
特に、本人確認書類の種類や代理権の確認方法については、地域差がある場合があります。
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