「カラコンを使ってみたいけど、何から始めればいいのか分からない」「目に悪いって聞くけど大丈夫?」そんな不安を抱えているカラコン初心者の方へ。
この記事では、カラコンを安全に、そして快適に楽しむための基本的な情報を網羅しています。正しい知識を身につけて、カラコンデビューを成功させましょう!
1. カラコンを始める前に知っておきたいこと
カラコンは高度管理医療機器です。安全に使うために、まずは以下の点をしっかり理解しましょう。
- 眼科受診は必須!:
カラコンを使う前には、必ず眼科を受診しましょう。目の健康状態をチェックしてもらい、自分の目に合ったベースカーブ(BC)や、適切なレンズの種類を処方してもらうことが大切です。BCが合わないと、レンズがズレたり、異物感があったり、目に負担がかかったりする原因になります。 - 使用期限を守る:
カラコンには「ワンデー(1日使い捨て)」「2ウィーク(2週間交換)」「マンスリー(1ヶ月交換)」など、様々な使用期限があります。一度開封したら、必ずその期間内で使い切り、期限を過ぎたレンズは絶対に装用しないでください。 - 清潔な手で触る:
レンズに触る前は、石鹸で手を洗い、清潔なタオルで拭いてからにしましょう。不衛生な手で触ると、目に細菌が入り、思わぬトラブルにつながることがあります。
2. 自分にぴったりのカラコンを選ぼう
眼科での検査を済ませたら、いよいよ自分に合ったカラコン選びです。
- ベースカーブ(BC): 眼科で測定してもらったBCに合ったレンズを選びましょう。これはレンズのカーブの度合いを示す数値で、合わないと装用感が悪くなります。
- DIA(レンズ直径)と着色直径:
- DIA (Diameter):レンズ全体の直径です。通常のソフトコンタクトレンズとほぼ同じサイズです。
- 着色直径 (Graphic Diameter):レンズの色が付いている部分の直径です。この数値で瞳の大きさの印象が変わります。
- ナチュラル: 12.8mm~13.2mm程度。裸眼に近い自然な印象。
- 少し盛る: 13.3mm~13.6mm程度。さりげなく瞳を大きく見せたい方。
- しっかり盛る: 13.7mm~14.0mm以上。華やかな印象にしたい方。 初心者はまず**着色直径が小さめ(13.2mm前後まで)**のナチュラル系から試してみるのがおすすめです。
- 含水率: レンズが含む水分の割合です。
- 高含水レンズ(50%以上): 付け心地がなめらかで酸素透過性が高いですが、目が乾燥しやすいと感じることも。
- 低含水レンズ(50%未満): 水分蒸発が少なく、乾燥しにくいのが特徴です。 どちらが良いかは個人差があるので、眼科医と相談しながら試してみましょう。
- カラーとデザイン:
- ブラウン系: 日本人の瞳に馴染みやすく、最も自然な印象を与えます。
- ブラック系: 瞳をくっきりさせたい場合に。
- フチなし、またはドットフチ: よりナチュラルに見せたい場合に適しています。
- フチあり: 瞳の輪郭を強調し、デカ目効果を狙えます。
3. 正しいカラコンの付け方・外し方
慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、焦らず練習しましょう。
付け方
- 手を清潔にする: 石鹸でよく洗い、清潔なタオルで水分を拭き取ります。
- レンズの表裏を確認: レンズをお皿のように指に乗せ、フチが綺麗な丸みを帯びていれば表、反り返っていたり歪んでいたりすれば裏です。
- 目を大きく開ける: 片方の手の人差し指で上まぶたを、もう片方の手の中指で下まぶたをしっかり引き下げ、目を大きく開けます。
- レンズを乗せる: レンズを乗せた人差し指を、黒目の中心に向かってゆっくり近づけ、そっと乗せます。
- 瞬きをする: レンズが目に付いたら、ゆっくりと瞬きをして、レンズを正しい位置に落ち着かせます。
外し方
- 手を清潔にする: 付け方と同じように、手を石鹸で洗い、清潔にします。
- 目を大きく開ける: 上下まぶたをしっかり開けます。
- レンズをつまむ: レンズの黒目より下の部分を、親指と人差し指の腹でそっとつまみ、外します。爪を立てると目を傷つける可能性があるので注意しましょう。
- レンズを捨てる/保存する: ワンデーはそのまま捨て、2ウィークやマンスリーは専用の保存液が入ったケースに保管します。
4. カラコンのお手入れ方法(2ウィーク・マンスリーの場合)
ワンデー以外のカラコンは、毎日のお手入れが非常に重要です。
- 毎日の洗浄・消毒:
- レンズを外したら、手のひらに乗せ、レンズ用洗浄液(MPSなど)を数滴たらします。
- 洗浄液をつけた指の腹で、レンズの両面をそれぞれ20~30回ほど優しくこすり洗いします。
- 十分にこすり洗いしたら、洗浄液でレンズをしっかりすすぎます。
- 洗浄液をたっぷり入れた専用のレンズケースにレンズを入れ、指定された時間(目安は4時間以上)浸して消毒します。
- レンズケースも清潔に: レンズケースは毎日洗浄液で洗い、自然乾燥させましょう。雑菌の繁殖を防ぐため、1ヶ月に一度は新しいケースに交換するのが理想です。
- 水道水はNG: レンズやケースの洗浄、保存には絶対に水道水を使用しないでください。水道水には雑菌が含まれており、目の感染症の原因となります。
まとめ
カラコンは、正しく選び、正しく使い、そしてきちんとお手入れすることで、安全に楽しむことができます。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、焦らず、今回ご紹介したガイドを参考にしてみてください。
何か異常を感じたら、すぐにカラコンの使用を中止し、眼科を受診しましょう。あなたのカラコンライフが、より豊かで楽しいものになりますように!
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